MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #94 · AI for Science/医療テーマ
#94

毛細血管再充満時間(CRT)は今も「指で押して秒数を目で数える」——再灌流のダイナミクスをAIで時空間表現し、ショックの蘇生ターゲットを標準化する

🔬 reperflow.research / crt-reperfusion-map
ReperFlow — 毛細血管再充満の時空間定量
研究プロトタイプ ・ スマホ動画の再灌流を解析(ダミーデータ)
解析動画 1,860件
解析した再灌流動画
1,860
目視CRTの観察者間ばらつき
±1.7
AI定量CRTの再現性
κ.88
▲ 目視 κ.49 から
肌色4群での識別
AUC.89
▲ 較正で頑健
再灌流カーブ(圧迫解除後の皮膚血色の回復)
横軸=圧迫解除からの時間/縦軸=皮膚血色の回復。AIは「秒数」でなく回復曲線の形と、指腹での戻りの空間的な不均一を読む。
🤖 AI解析:定量CRT 4.2秒(延長)/回復が遅く空間的に不均一/肌色・照明 較正済 回復閾値 90% 1.4s 4.2s 解除1s2s 3s4s5s 100% 0% 皮膚血色の回復 指腹の空間ヒート 速い遅い
正常の回復(CRT短い) 灌流不全(CRT延長) 90%回復=閾値 指腹ヒート=戻りの不均一
再灌流フィールドの特徴寄与度(CRT延長の説明)
「秒数」の背後で、回復のどの性質が灌流不全を説明するか(ダミー)。
1回復の立ち上がり遅延.86
290%回復までの時間.80
3指腹での戻りの空間的な不均一.67
4立ち上がりの傾き.58
5圧迫前後の色差(較正後).45
↑ 研究コード名「ReperFlow」。スマホ動画の再灌流を時空間で表現し、
目視の「数秒」を肌色・照明をまたいだ定量CRTへ標準化した完成イメージ。
圧迫解除後の皮膚血色の回復を画素レベルの時空間フィールドとして表現し、目視の「数秒」に切り詰められてきたCRTを肌色・照明をまたいで標準化——敗血症性ショックの蘇生ターゲットに接地する完成イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:救急・集中治療 × マイクロ循環
🔬 問い・学術的背景

CRT(毛細血管再充満時間)は、指腹を数秒圧迫し解除後に皮膚色が戻るまでの時間。器具なくベッドサイドで測れる末梢灌流の窓で、ANDROMEDA-SHOCK 系の試験では敗血症性ショックの蘇生ターゲットとして乳酸に並ぶ位置づけになった。だが実測は「戻るまでの秒数」を目視で数えるだけで、皮膚色素・室温・観察者・圧迫力で大きくぶれる。なぜ重要指標が今も主観の数秒なのか、が出発点。

🎯 仮説・新規性

CRT は本来、色が戻る速度曲線・空間的な戻りの不均一・部位差を持つ「時空間フィールド」なのに、1つのスカラ秒数へ切り詰められてきた。動画の画素ごとの色回復ダイナミクスを表現すれば、秒数より灌流不全の重症度と分布を高解像度に捉えられる、と仮説する。日本で公開された定量CRTの時空間研究は前例が乏しく新規性がある。

🤖 AI活用の必然性

画素レベルの色回復曲線 × 空間ヒート × 個体差(肌色・環境光・圧迫力)の較正は人手では不可能。時空間ディープラーニングで再灌流フィールドを表現し、肌色・照明にロバストな“標準化CRT”を出す=AIでしか到達できない粒度。単なる「秒数の自動計測」では戻りの形も不均一も見えない。

💰 500万円の使途
  • ① 標準化撮影プロトコル(圧迫器具+スマホ)の整備
  • ② ER/ICU 少数の前向きデータ収集・倫理審査(IRB)
  • ③ 時空間モデル試作・GPU計算
  • 肌色・照明ロバスト性の評価
  • ⑤ アノテーション人件・結果公開
📈 期待成果・社会実装(出口)

観察者ばらつきを超えた定量CRT=学会発表・論文に加え、蘇生の応答性モニタや、資源の限られた現場・小児ショックの早期認識へ。出口は「秒数」を機種・肌色をまたいで標準化する較正層。スマホ完結なので普及の敷居が低い。

※ 正直な関門:“真のCRT”の参照基準が存在せず ground truth の定義が難しい、肌色多様性データの不足、圧迫力・撮影条件の標準化、末梢冷感・血管作動薬などの交絡、予後への接地には前向き多施設が要る、医療機器該当性の整理。第2回の正式日程・公募要領は確定次第の確認が必要。
完成イメージ(ダミーデータ)・テーマ=末梢循環/敗血症性ショックの蘇生指標 / 企画ログ → spread-plans.md #94