熱傷深達度(浅達性II度/深達性II度/III度)の初期判定は今も視診中心で、経験ある医師でも精度は約67%。Jacksonモデルの中間帯は可逆にも不可逆(壊死進行=burn conversion)にも転ぶが、「どの中間帯が・なぜ72時間で深くなるのか」は未解明のまま治療判断が下されている。
受傷0/24/48/72時間の連続画像+灌流情報の時系列を学習すれば、初日には見分けられない中間帯の運命(治癒 vs 壊死進行)を先読みでき、21日以内の自然治癒の可否=植皮の要否を早期に層別できる、と仮説する。既存AIは単一時点の深達度分類どまりで、動的進行(conversion)を時系列で解いた研究は乏しく新規性がある。
参照標準のLDI(レーザードップラー)は受傷24–48時間は精度80%未満、72時間でようやく確定し、装置・熟練依存で小児では体動により困難。「初日の写真から72時間後を予測する」のは単時点判定では不可能で、画像×経過の時空間モデルが要る=AIでしか届かない粒度。
中間帯進行の決定因子の科学的解明に加え、早期トリアージ(植皮要否・転院判断)。専門医の少ない初期診療や遠隔・被災地でのスクリーニングに出口がある。Hiro=救急/形成外科を学ぶ医学生として、現場の撮影制約とドメインの両面に通じる。