肺の聴診は基本診察の要だが、副雑音(細かい/粗いcrackle・wheeze・rhonchi・胸膜摩擦音)の聞き分けは医師間一致が低く(κが低い)、医学生には最難関の暗黙知。心音とは別系統の、呼吸周期に同期した音で、吸気のどこで鳴るか・周波数・連続性が病態を分ける。Hiroは実習で日々聴診し聞き分けに迷う当事者(心音・嚥下音・咳と地続きで、肺の聴診音が空白)。可視化(スペクトログラム+呼吸位相+胸部の聴診点マップ)が強く効く。
単純な音分類は既に進む(公開ベンチICBHI等)=新規性をそこに置かない。萌芽の核は①電子聴診器の機種・装着部位を越えるドメイン不変表現②副雑音の音響シグネチャを病態に接地(late-inspiratory fine crackle=間質性、coarse=分泌/肺炎/心不全、wheeze=気流制限)③多聴診点の空間分布マッピング④呼吸位相分解の説明可能性、が未踏。
人間は副雑音の時間-周波数の微細構造を定量できず、呼吸周期との同期・機種差補正・弱ラベルは時系列表現学習が必然。単発のスナップショット聴取では位相依存の所見と分布を捉えられない。
呼吸位相分解の説明可能な聴診支援プロトタイプ=学会・論文・公開データセット。出口は聴診教育支援+プライマリ/在宅/遠隔の聴診補助(確定診断は医師、SaMDは別途規制)。心音・咳など他の身体音へ横展開。Hiroは呼吸器を学ぶ医学生×エンジニアで、臨床の文脈と音響・時系列処理の両面が効く。