発育性股関節形成不全(DDH)は乳児で最も見逃したくない整形疾患のひとつ。早期に見つければ装具(リーメンビューゲル)で治せるが、見逃すと跛行や若年の変形性股関節症につながる。標準のGraf法は超音波の標準断面でα角(骨性臼蓋)・β角(軟骨性臼蓋)を測り型分類するが、標準断面の取り方とα角計測が操作者依存で再現性が低く誤分類を生む。日本は欧州(墺・独)のような乳児股関節エコーの普及スクリーニングが定着せず見逃しが課題。Hiroは乳児健診・小児整形で股関節を当事者として診る立場。
①標準断面の適切性を自動判定し、②α/β角を装置・術者をまたいで較正して測り、③境界例(Graf IIa=未熟股関節)が自然に成熟するか治療を要するかを初回エコーから縦断層別できると仮説する。α角の自動計測は先行研究があり新規性はそこに置かない。断面の質保証+装置横断較正+IIa境界例の予後の早期層別が未踏で、過剰治療(不要な装具)と見逃しの両方を減らす。
Graf角は標準断面という前提が崩れると無意味になり、断面の良否判定と骨/軟骨境界の同定は微細で人手では揺れる。多数例の断面適切性・角度・縦断成熟をまとめて学習しないと、装置横断で再現する計測と境界例の予後予測はできない。順序尺度の主観分類では「成熟のダイナミクス」を捉えられず、AIの必然がある。
Graf角の標準化+IIa境界例の予後層別=学会・論文。出口は乳児健診での股関節エコーの「質保証ツール」と、過剰治療/見逃しを減らす較正トリアージ(確定診断・装具適応は小児整形医)。在宅ではなく検査の標準化が軸。将来は他の乳児整形スクリーニングや成長期の経過観察へ横展開。Hiroは小児整形を学ぶ医学生×エンジニアで臨床と画像処理の両面が効く。