MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #72 · AI for Science/医療テーマ
#72

顔面神経麻痺の「治り方」を動画でAIが読む——表情運動のダイナミクスを定量し、後遺症への移行を発症早期に予測する

🔬 facet.research / facial-palsy-dynamics
FACET — 顔面麻痺の運動ダイナミクス解析
研究プロトタイプ ・ 顔面麻痺の動画を解析(ダミーデータ)
解析 顔面麻痺動画 8,600件
解析した顔面麻痺動画
8,600
重症度の自動採点一致
ICC.94
▲ HB・柳原
後遺症移行の予測
AUC.85
▲ 発症2週から
顔ランドマーク追跡
誤差1.8%
▲ スマホ較正
顔運動マップ — 最大笑顔の瞬間(健側 vs 患側・ダミー)
表情運動の左右差を領域別に定量。患側は口角挙上が乏しく、口を動かすと目が閉じる連合運動(synkinesis)が出る。
健側 患側 連合運動 ⚠ 患側 口角挙上 −62% ・ 連合運動(口→眼)を検出
健側の運動 患側の運動 随意運動ベクトル 連合運動(synkinesis)
回復軌跡の縦断(柳原スコア・ダミー)
良好に回復する人と、頭打ち+連合運動が出て後遺症化する人を、AIが発症早期に切り分ける。
連合運動 出現域 AI予測 ▲発症2週 081624週 02040
良好回復 synkinesis移行(後遺症化)
発症2週の運動シグネチャから後遺症化を予測AUC .85
後遺症(synkinesis)移行への寄与 上位
発症早期の所見が、数か月後の連合運動をどれだけ説明するか(ダミー)。
1早期の閉眼運動の左右非対称73%
2口角運動の立ち上がりの遅延64%
3連合運動の微小サイン(早期)55%
4初期の完全麻痺(HB V–VI)48%
↑ 研究コード名「FACET」。顔面麻痺の動画から表情運動の左右差と連合運動をAIで定量し、
後遺症(病的共同運動)への移行を発症早期に予測した完成イメージ。
顔面神経麻痺の動画から、表情運動の左右差と連合運動(synkinesis)をAIで定量し、後遺症への移行を発症早期に予測する——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:顔面神経・リハ × 医療AI
🔬 問い・学術的背景

顔面神経麻痺(ベル麻痺・ハント症候群・術後)はありふれた疾患だが、重症度評価(House-Brackmann・柳原40点法・Sunnybrook)は評価者間でばらつき粗く主観的。回復に数週〜数か月を要し、一部で病的共同運動(synkinesis:口を動かすと目が閉じる)など後遺症が残るが、誰がいつ後遺症化するかの早期予測は難しく、対面評価が要る。動画から客観的に、後遺症化を発症早期に見分けられるか、が問い。Hiroは神経内科・耳鼻科・救急でベル麻痺を当事者として診る立場。

🎯 仮説・新規性

静止画でなく動画の運動ダイナミクス(立ち上がり速度・最大変位・左右の時間ずれ・連合運動の動的検出)を領域別に定量し縦断で追えば、HB/柳原を客観化でき、発症1〜2週の運動シグネチャから数か月後のsynkinesis発症・最終回復を予測できると仮説する。顔ランドマークの自動採点(Emotrics等)は先行するが、動画ダイナミクス+早期からの縦断予測+スマホ在宅較正は新規。

🤖 AI活用の必然性

顔運動は多数のランドマークの高次元時系列で、左右差や連合運動は微細で人手では定量困難。密な顔メッシュ追跡+時系列モデルでないと、領域別の可動量と非対称を再現性高く測り回復軌跡を予測できない。主観スケールでは「動的な連合運動」を捉えられず、縦断の微小変化の積分はAIの必然

💰 500万円の使途
  • ① GPU計算(顔メッシュ追跡・時系列モデル学習)
  • ② 多施設・縦断の顔面麻痺動画+転帰(HB/柳原・synkinesis)の収集と匿名化
  • ③ 表情・連合運動の専門家アノテーション
  • ④ スマホ/撮影角度/照明横断の較正・妥当性検証
  • ⑤ IRB・結果公開(プレプリント・可視化)
📈 期待成果・社会実装(出口)

早期の運動パターン→後遺症化リスク→予防的リハ・ボツリヌス治療の早期導入」という較正トリアージで、後遺症の重さを下げる。診断・治療は専門医に委ね、本企画は顔運動の構造化と予測に限定。在宅スマホ撮影で頻回モニタリングし、将来は脳卒中の顔面麻痺や他の表情運動障害へ横展開。Hiroは医学生×エンジニアで臨床と画像処理の両面が効く。

※ 正直な関門:顔ランドマークの自動採点は実装済み(貢献は動画ダイナミクス・早期からのsynkinesis/回復予測・スマホ較正に限定)。synkinesis化は一部で、縦断追跡に時間と多施設連携が要る。顔は化粧・髭・個人差・撮影角度・照明で交絡。顔そのものが個人識別子でプライバシーが機微=匿名化が難しい。医療機器化すれば薬機法SaMD。学生応募でも所属大学のe-Rad機関登録・承認が前提、第2回の正式日程・公募要領は確定次第の確認が要る。
完成イメージ(ダミーデータ)・分野=顔面神経・リハ × 医療AI / 企画ログ → spread-plans.md #72