MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #67 · AI for Science/医療テーマ
#67

双極性障害の再発を「日常の行動」からAIで先読みする

🔬 prodroma.research / digital-phenotyping
PRODROMA — 双極性障害 再発予兆モニタリング
研究プロトタイプ ・ スマホ受動センシングを解析(ダミーデータ)
モニタ 320人
連続モニタ
18万人日
再発予測 AUC
.84
予測リードタイム
6
▲ 中央値
個人横断汎化 AUC
.80
▲ 汎化
再発リスク(前駆期スコア)の推移と予測
縦=前駆期スコア(連続)、横=経過日数。点線=早期警告ライン。紫帯=AIが捉えた前駆期。実線=観測、破線=予測。▲=外来受診(受診の「間」にスコアが上がる)。
前駆期 早期警告ライン AI予測:約5日後に躁エピソードのリスク↑ 外来受診外来受診
前駆期スコア(観測) AI予測 前駆期(早期警告域) 早期警告ライン
受動センシングの行動ストリーム(個人ベースラインからのゆらぎ)
スマホから常時取得する4系列。前駆期(紫帯)で分散が増し、リズムが乱れ始める=相転移前の早期警告シグナル。
前駆期 睡眠時間の分散 日中の活動量 タイピング動態 夜間スマホ利用
睡眠 活動 タイピング 夜間利用
再発に先行する早期警告シグナル(寄与の大きさ)
1総睡眠時間の分散 ↑70%
2活動の日内リズムの乱れ61%
3自己相関の上昇(critical slowing)53%
4夜間スマホ・対人接触の変化44%
↑ 研究コード名「PRODROMA」。スマホの受動センシング(睡眠・活動・タイピング・対人リズム)から
再発の前駆期シグネチャをAIで解明し、気分エピソードを数日前に予測する完成イメージ。
双極性障害の再発は外来の「間」に起きる。スマホの受動センシング(睡眠・活動・タイピング・対人リズム)から、再発に先行するデジタル行動シグネチャと前駆期のゆらぎ(分散増大・自己相関上昇)をAIで解明し、気分エピソードを数日前に予測する——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:精神医学 × 行動センシングAI
🔬 問い・学術的背景

双極性障害の再発(躁・うつ)は外来と外来の「間」に起こり、気づいた時には手後れになりやすい。だが再発の前には睡眠・活動・対人リズムの乱れ=前駆期がある。再発はどんな日常の行動のゆらぎとして現れ、どれだけ前から読めるのか——が問い。

🎯 仮説・新規性

スマホの受動データ(睡眠・活動・タイピング動態・対人リズム・画面利用)に個人ベースライン+系列モデルを当てれば、再発に先行するデジタル行動シグネチャと相転移直前の早期警告シグナル(分散増大・自己相関上昇=critical slowing down)を抽出できる。先行(BiAffect等)は個人特化・小コホートで一般化が弱い。新規は①個人較正×個人横断汎化説明可能な前駆期の構造化臨床再発アウトカムへの紐づけ"世界初"は名乗らない

🤖 AI活用の必然性

多変量・欠測の多い長期時系列から「再発前の微細なゆらぎ」を読むには、変化点検出+早期警告指標+系列モデルが要る。単純な閾値監視では個人差と日内変動に埋もれる=AIでしか届かない粒度。

💰 500万円の使途
  • ① 受動センシング基盤(端末横断SDK)+匿名化・暗号化
  • ② GPU計算・系列モデル開発
  • 精神科医による臨床再発アウトカムの確定=参照基準
  • ④ IRB・厳格なデータガバナンス
  • ⑤ 結果公開(プレプリント・可視化)
📈 期待成果・社会実装(出口)

前駆期を可視化し「外来の間」を埋める早期警告として、本人・主治医への受診/服薬調整トリガーにつなぐ。確定診断・治療は精神科医、本企画は前駆期シグネチャの構造化と早期警告に限定。既存のデジタルメンタルヘルス基盤への実装が出口。Hiroは医学生×エンジニアで臨床と信号処理の両面が効く

※ 正直な関門:脆弱な精神疾患患者の機微情報を常時収集するため、倫理・プライバシー・同意撤回の設計が極めて重い。再発ラベルがノイジーで、エピソード中はむしろ端末利用が止まり欠測が増える。先行研究が多く貢献は汎化・説明可能性・前駆期ダイナミクスに限定。服薬・ライフイベントの交絡も強い。学生応募でも所属大学のe-Rad機関登録・承認が前提。第2回の正式日程・公募要領は確定次第の確認が要る。
完成イメージ(ダミーデータ)・分野=精神医学×行動センシングAI / 企画ログ → spread-plans.md #67