MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #53 · AI for Science/医療テーマ
#53

子宮頸がん検診は「受ける人が少なく、診る人で結果が変わる」——コルポスコピー画像・細胞診・HPVジェノタイプをAIで統合し、前がん病変(CIN)の較正リスクと生検すべき部位を示す

🔬 cervia.research / cervical-screening-ai
CERVIA — 子宮頸がん検診AI
研究プロトタイプ ・ コルポ+細胞診+HPVを統合(ダミーデータ)
解析 2.1万件 ・ 多施設
解析した症例
2.1万例
多施設・後ろ向き
CIN2+ の判別(内部)
AUC.94
内部は高精度
外部・別施設で
AUC.82
▲ 汎化が本丸
生検部位の一致
Dice.61
▲ 部位指定は途上
コルポスコピー像の病変マップ(酢酸加工像/ダミー)
白=AIが推定した酢酸白色上皮(病変)。点線=AIセグメンテーション。⊕=推奨生検部位。右=細胞診・HPVと統合した較正リスク。
子宮頸部粘膜 酢酸白色上皮(病変) AIセグメンテーション 推奨生検部位
細胞診 HSIL相当高度
HPV ジェノタイプ 16陽性高リスク型
AI推定グレード(コルポ+細胞診+HPV統合)
正常CIN1CIN2CIN3
CIN2+ の較正リスク(統合)
推定 0.78
生検は12時方向の白色病変を優先 ・ 確定は病理(狙い生検) ・ ※確定診断ではありません
CIN2+ リスクへの寄与(所見・上位)
値=統合モデルでCIN2+リスクに効いた所見の寄与(SHAP、ダミー)。単一モダリティでなく「統合」と「汎化」が本丸。
1厚い酢酸白色上皮(境界明瞭)73%
2モザイク・点状血管(異型血管)64%
3HPV 16/18 陽性58%
4細胞診 HSIL/ASC-H52%
5病変が移行帯内・面積が広い44%
↑ 研究コード名「CERVIA」。子宮頸がん検診のコルポ画像・細胞診・HPVをAIで統合し、
CIN2+の較正リスクと生検部位を示した完成イメージ。
子宮頸がん検診を、コルポ画像・細胞診・HPVをAIで統合し、前がん病変(CIN2+)の較正リスクと「生検すべき部位」を示す——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:婦人科腫瘍・検診 × マルチモーダルAI
🔬 問い・学術的背景

子宮頸がんはHPV検査・細胞診・ワクチンで「ほぼ防げる」がん。だが日本は検診受診率が4割台と低く、HPVワクチンも積極勧奨の中断で接種率が低迷した世代がいる。確定診断はコルポスコピー下の狙い生検だが、酢酸加工像の読影は術者の経験に依存しブレる。HPVワクチン世代=Hiro自身の同世代の問題で、産婦人科実習でも向き合う当事者性が効く。AIで検診の質と公平を底上げできるか。

🎯 仮説・新規性

コルポ画像の病変・移行帯セグメンテーションに、細胞診クラスとHPVジェノタイプ(16/18ほか)を統合すれば、単一モダリティのCIN判定でなく、較正されたCIN2+リスクと「どこを生検すべきか」を、施設・集団・人種をまたいで安定に出せる、と仮説。マルチモダリティ統合+生検部位ガイド+汎化を一体化する点が新規。

🤖 AI活用の必然性

酢酸反応の微妙な白色化・血管パターン・モザイクは人手で再現性高く定量できない。画像セグメンテーション+細胞診・HPVの構造化情報を統合する多モーダルモデルでしか、観察者間のばらつきを越えた較正リスクと部位指定は出せない=AIでしか届かない粒度。

💰 500万円の使途
  • ① 多施設のコルポ画像・細胞診・HPV・病理の収集・匿名化・倫理審査(IRB)
  • ② 病変/移行帯/生検部位のアノテーション
  • ③ 施設・集団をまたぐ外部検証・ドメイン適応
  • ④ 較正・説明可能UI(病変ヒートマップ)の試作
  • ⑤ GPU計算・プレプリント・可視化Web
📈 期待成果・社会実装(出口)

較正されたCIN2+リスクと生検部位ガイド=学会・論文。出口はまずコルポ読影支援(標準化・見逃し低減・不要生検の抑制)、将来は受診率の低い地域・遠隔や自己採取HPV併用のトリアージ。確定は病理、治療は専門医で本企画は読影・トリアージ支援に限定。Hiroはワクチン世代=当事者で、女性の検診アクセス格差という社会課題に直結。

※ 正直な関門:コルポAIは内部精度こそ高い(報告で94〜99%)が、多施設・多集団での汎化が本丸で、データバイアス・黒箱性が指摘される。病理参照ラベル自体に観察者間変動があり「正解」が揺れる。コルポ画像は機微で多施設収集・倫理審査・同意が重く、施設・カメラ・人種をまたぐ汎化が難しい。HPV一次検診への移行や自己採取HPVの普及で検診の枠組みが動く。診療実装はSaMD規制の対象で、学生応募は所属大学のe-Rad機関登録・承認が前提、第2回の正式日程は確定次第の確認が必要。
完成イメージ(ダミーデータ)・参照=病理(狙い生検)・細胞診・HPV / 企画ログ → spread-plans.md #53