MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #44 · AI for Science/医療テーマ
#44

既存CTから骨・筋・脂肪・血管を自動計測——骨折・サルコペニア・心血管リスクを「ついで」に構造化する

🔬 corpus.research / opportunistic-ct
CORPUS — 既存CTからの多臓器計測
研究プロトタイプ ・ 別目的CTを二次解析(ダミーデータ)
解析CT 5.2千件
解析した既存CT
5.2千件
骨粗鬆症の拾い上げ(vs DXA)
.92
▲椎体CT値(既存手法水準)
多臓器リスクの統合較正
.87
▲ここが萌芽の核心
装置をまたいだ再現(外部AUC)
.81
▲外部妥当性が課題
1枚のCTから骨・筋・脂肪・血管を自動計測(完成イメージ)
左=L3断面の体組成セグメンテーション(筋・内臓脂肪・皮下脂肪・骨)/右=多臓器の較正済みリスク。別目的で撮ったCTを追加被ばくなく予防の物差しに。
L3 自動選択 椎体 108 HU 大動脈 Ca+ 多臓器スクリーニング(CADx) 骨 108 HU 椎体海綿骨 ・ 骨粗鬆症域 筋 ↓ ・ 内臓脂肪 ↑ ・ 大動脈 Ca + → 骨密度精査・予防介入へ 研究の核心指標 装置をまたいだ再現 AUC .81 正常基準モデル化 ・ 追加被ばく 0
骨格筋 内臓脂肪 皮下脂肪 骨(椎体)
装置・条件でぶれやすい所、拾い上げの難所(要因別の寄与)
1装置・撮影条件(kVp・再構成)による体組成値のばらつき28%
2造影/単純の違いによる脂肪・筋の判別22%
3L3スライス自動選択のずれ18%
4体動・金属アーチファクト17%
5椎体圧迫骨折・変性による骨CT値の偏り15%
↑ 研究コード名「CORPUS」。別目的で撮影された既存CTから、骨・筋・
脂肪・血管をAIで自動計測し、多臓器リスクを“ついで”に拾う完成イメージ。
別目的で撮影された既存CTを二次解析し、骨・筋・脂肪・血管をAIで自動計測骨折・サルコペニア・心血管リスクを追加被ばくなく一体で拾い上げる——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:医用画像AI × 予防医療
🔬 問い・学術的背景

日本は世界有数のCT保有国で年間数千万件が撮影されるが、画像から骨密度・筋肉量・内臓脂肪・大動脈石灰化といった全身指標は「ついで」に測られず捨てられている。骨粗鬆症やサルコペニアは無症状で進み、骨折・要介護の引き金になる。既存CTから多臓器を一体で拾い、装置をまたいで再現できるか——が問い。

🎯 仮説・新規性

1枚のCTから椎体CT値(骨)・L3骨格筋・内臓/皮下脂肪・大動脈石灰化(血管)をAIで自動セグメンテーションし、年齢・性別の基準値で標準化すれば、骨折・サルコペニア・心血管の複数リスクを較正済み確率で同時提示でき、装置・施設をまたいでも再現する、と仮説する。新規性は単一指標でなく「多臓器を一体較正し、正常基準モデルと外部妥当性まで示す」点にある。

🤖 AI活用の必然性

全身CTは1検査で数百〜数千スライス、多臓器の手動計測は非現実的。多臓器の自動セグメンテーションと体組成定量はディープラーニングでしか規模を出せず、装置・撮影条件のばらつきを吸収する較正やドメイン適応もAIが要る。膨大な既存CTを「ついで」に解析する発想自体がAIなしには成立しない

💰 500万円の使途
  • ① GPU計算・クラウド(多臓器モデルの学習)
  • ② 既存CTの収集基盤と匿名化(識別子・頭部/顔の除去)
  • ③ 専門医アノテーション(骨・筋・脂肪・血管の対応)
  • ④ 倫理審査(IRB)・データ管理
  • 装置横断の外部検証と結果公開(プレプリント・可視化Web)
📈 期待成果・社会実装(出口)

装置横断で再現し較正された多臓器リスクパネル=学会発表・論文に加え、既存CTからの骨粗鬆症・サルコペニア拾い上げ(追加被ばく・費用ゼロ)を健診や術前CTへ実装。確定診断・治療は専門医が担い本企画は補助。Hiro自身が画像診断を学ぶ医学生=当事者で、「測れるのに測っていない」空白を突ける。

※ 正直な関門:椎体CT値での骨粗鬆症や体組成計測は海外で一部製品化・ガイドライン化が進み、新規性は多臓器の一体較正・正常基準モデル・装置横断の外部妥当性・費用対効果に置く必要がある。既存CTの二次利用は同意・倫理審査・個人情報の壁が重く、装置差で体組成値はぶれやすい。診療報酬・薬機(SaMD)や偶発所見の通知経路・責任分界も未整備。学生応募は所属大学のe-Rad機関登録・承認が前提。第2回の正式日程・公募要領は確定次第の確認が必要。
完成イメージ(ダミーデータ)・分野=医用画像AI × 予防医療 / 企画ログ → spread-plans.md #44