MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #43 · AI for Science/医療テーマ
#43

大腸内視鏡の「見逃し」と「光学診断のばらつき」をAIで解く——検出・診断・見逃し機序を一体で構造化する

🔬 endora.research / colonoscopy-cade-cadx
ENDORA — 大腸内視鏡AI(検出と光学診断)
研究プロトタイプ ・ 大腸内視鏡動画を解析(ダミーデータ)
解析検査 3.8千件
解析した大腸内視鏡
3.8千件
ポリープ検出の感度
.96
▲フレーム単位(既存CADe水準)
光学診断の的中(腺腫/非腫瘍)
.88
▲ここが萌芽の核心
施設をまたいだ再現(外部AUC)
.79
▲外部妥当性が課題
大腸内視鏡のリアルタイム検出と光学診断(完成イメージ)
左=検出枠(CADe)/右=NBI拡大像からの光学診断(CADx)。較正した腺腫確率とJNET分類で「切除/経過」を支援し、平坦・死角は確信度を下げて再確認を促す。
ポリープ 0.97 見逃し注意:平坦型 リアルタイム NBI 光学診断(CADx) 腺腫 86% 較正済みの腫瘍性確率 JNET Type 2A ・ 腫瘍性 → 切除を推奨 研究の核心指標 外部施設での再現 AUC .79 抜去 7:12 ・ 粘膜露出 82%
検出枠(CADe) 光学診断(CADx/NBI) 見逃し注意(平坦・死角)
AIが外しやすい所見・見逃しの起きやすい状況(要因別の寄与)
1平坦・陥凹型(0-IIc 等)の検出・診断31%
2ヒダ裏・右側結腸の死角での見逃し26%
3鋸歯状病変(SSL)の質的診断22%
4微小病変(≤5mm)の腺腫/過形成の判別19%
5前処置不良(残渣・泡)による不確実16%
↑ 研究コード名「ENDORA」。大腸内視鏡の動画から、ポリープの検出と
光学診断、そして見逃しの機序をAIで実証する完成イメージ。
大腸内視鏡の動画を研究データに、ポリープの検出(CADe)と光学診断(CADx)をAIで実証し、見逃しの機序と施設をまたいだ再現性まで解明する——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:消化器内視鏡 × 医用画像AI
🔬 問い・学術的背景

大腸がんは予防可能だが、内視鏡のポリープ見逃し(miss rate 約2割)と質的診断のばらつきが成績を左右する。検出補助(CADe)は実用化が進む一方、「なぜ見逃すか」「光学診断はどこまで信頼でき、施設をまたいで再現するか」は未解明。リアルタイム動画から大腸病変の検出・診断・見逃し機序を一体で構造化できるか——が問い。

🎯 仮説・新規性

大腸内視鏡動画に 時空間の物体検出+自己教師あり表現学習+確率較正(uncertainty) を組み合わせれば、検出だけでなくNBI/拡大像からの光学診断(JNET)を較正された確率で出し、見逃しやすい所見を要因分解でき、施設横断でも再現する、と仮説する。本邦の内視鏡データで「検出・診断・見逃し機序・外部妥当性」を一体評価した公開研究は乏しく、新規性がある。

🤖 AI活用の必然性

1検査=数万フレームの動画は人手で総覧できない。微小・平坦病変や死角の見逃しは時空間モデルでしか拾えず、光学診断はNBIの微細血管・表面構造を表現学習して初めて定量化できる。「見逃しの機序」も大量の失敗例の自動分析が要る=AIでしか到達できない粒度と規模。

💰 500万円の使途
  • ① GPU計算・クラウド(動画モデルの学習)
  • ② 内視鏡動画の収集基盤と匿名化(識別子・顔の除去)
  • ③ 専門医アノテーション(病変・JNET・病理対応)
  • ④ 倫理審査(IRB)・データ管理
  • 外部検証データ整備と結果公開(プレプリント・可視化Web)
📈 期待成果・社会実装(出口)

検出・光学診断・見逃し機序の構造マップ=学会発表・論文に加え、内視鏡支援ソフトの質評価やレジデント教育(訓練・フィードバック)へ実装。較正済みの光学診断は「切除して捨てる/置いてくる」戦略の安全性評価に直結する。Hiro自身が内視鏡を学ぶ医学生=当事者で、現場知とデータ設計の両面で優位。

※ 正直な関門:ポリープ検出(CADe)は既に薬事・保険で実用化しており、本研究の新規性は光学診断の信頼性・見逃しの機序・施設横断の再現性という未解決部分に置く必要がある。内視鏡動画は容量と個人情報の壁が重く、多施設データの収集・匿名化・倫理審査が前提。学生応募可だが所属大学のe-Rad機関登録・承認が要る。第2回の正式日程・公募要領は確定次第の確認が必要。
完成イメージ(ダミーデータ)・分野=消化器内視鏡AI / 企画ログ → spread-plans.md #43