パーキンソン病の運動症状(振戦・固縮・無動)は薬で日内変動し、診察室の数分では「その瞬間」しか捉えられない。UPDRS-IIIは通院時しか測れず、wearing-off(薬効切れ)の実態は患者の主観日誌頼み。神経内科を回る医学生=当事者。先行研究はPD対健常の検出が中心だが小標本・横断にとどまる。
スマホの螺旋描画・指タッピング・安静時振戦・発話からUPDRS-III相当を「定量」し、1日複数回の在宅測定でwearing-offの波と年単位の進行を捉えられる、と仮説。新規性は検出(PD対健常)でなく、在宅縦断・日内変動の可視化・進行予測・端末横断の再現性に置く(#11の歩行・#19のうつ音声とは別軸)。
振戦の周波数(4〜6Hz)・タッピングの振幅減衰・発話の抑揚低下という多様な運動信号を統合し、服薬・疲労・気分の交絡を補正してUPDRS相当に写像するには、マルチモーダルで説明可能なAIが要る。単一指標や人手評価では一貫した定量・予測ができない。
端末によらず再現するUPDRS相当の推定と、wearing-off・進行予測の妥当性=学会・論文。出口はまず通院間の在宅モニタリングと薬剤調整の補助(診断・処方は神経内科)、治験の客観的アウトカム、遠隔診療連携。Hiroは神経内科を学ぶ医学生=当事者。