褥瘡・下腿潰瘍・糖尿病性足潰瘍などの慢性創傷は高齢者・寝たきり・糖尿病で多く、順調に治る創傷と難治化する創傷に分かれる。だが現場の評価は創の大きさ・見た目の主観に頼り、難治化が分かるのは数週間経って「治らなかった」後になりがち。創傷ケアは医学生が病棟・回診・在宅で必ず目にする当事者領域。
縦断的な創傷画像(面積・組織組成=肉芽/スラフ/壊死/上皮化・辺縁・周囲皮膚)を時系列で読めば、(1)治癒軌跡が連続でなく少数の「型」に分かれることを発見でき、(2)難治化する型を見た目で分かるより早く予測でき、(3)どの所見が効いたか根拠を示せる、と仮説。新規性は単発の治る/治らない分類でなく治癒軌跡の表現型と早期分岐の解明に置く。
創の色・面積・組織割合・辺縁・周囲皮膚のわずかな変化と時間推移の組合せは人手では追えず、撮影条件(照明・スケール・肌色)の補正も要る。縦断画像から軌跡の型と分岐を捉えるのは機械学習でしかできない。
治癒軌跡の型↔難治化の早期予測の的中+根拠の妥当性=学会発表・論文。出口はまず創傷ケアの補助(専門医紹介・治療強化の早期判断、人の評価は残す)、将来は病棟・在宅・施設のスマホ撮影での経過モニタ。Hiroは創傷を実習で学ぶ医学生=当事者。