MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #32 · AI for Science/医療テーマ
#32

傷はなぜ「治る/治らない」に分かれるか——慢性創傷の治癒軌跡をAIで型分けし、難治化を早期に見抜く

🩹 sanare.research / wound-trajectory
Sanare — 創傷の治癒軌跡をAIで型分け
研究プロトタイプ ・ 縦断的な創傷画像から治癒軌跡を型分けし難治化を早期予測(ダミーデータ)
追跡した創傷 9.2千件
追跡した慢性創傷
9.2千件
治癒/難治の判別 AUC
.88
難治化の早期予測(2週)
.82
▲ 見た目で分かる前に
専門医の判定との一致(κ)
.83
縦断的な創傷画像から、AIが治癒軌跡を「型」に分け、難治化を早期に根拠つきで予測
慢性創傷は順調に治る創傷と難治化する創傷に分かれる。現場は見た目の主観で評価し、難治化が分かるのは数週間後。AIが縦断画像から治癒軌跡を型分けし、難治化を見た目で分かる前に予測。実測ではなくダミー描画。
難治化ゾーン(縮小しない) 創面積(初期比 %) 100 50 0 週2で分岐予測 難治化 型C 標準 型B 治癒 型A AI解析(説明可能) 型C=難治化リスク 高 0 4 8 12週 創傷の治癒軌跡を「型」に分け、難治化を見た目で分かる前に早期検出するイメージ(ダミー描画)
型A 速やかに治癒 型B 標準的治癒 型C 難治化(AIが早期検出) AIの早期分岐予測(週2)
難治化の早期予測に効いた所見 上位(寄与度・ダミー)
1創面積の縮小率(週あたり)27%
2スラフ・壊死組織の残存22%
3肉芽組織の色調・量18%
4創辺縁の上皮化の進展17%
5周囲皮膚(発赤・浸軟)16%
↑ 研究コード名「Sanare」。縦断的な創傷画像から、AIが治癒軌跡を型分けし、
難治化する型(ローズ)を見た目で分かる前に根拠つきで早期検出した完成イメージ。
慢性創傷(褥瘡・足潰瘍)は、順調に治る創傷難治化する創傷に分かれる。だが評価は見た目の主観頼みで、難治化が分かるのは数週間後。縦断画像+説明可能AI治癒軌跡を型分けし、難治化を見た目で分かる前に根拠つきで予測する——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:創傷ケア・皮膚科/形成外科 × 縦断画像AI
🔬 問い・学術的背景

褥瘡・下腿潰瘍・糖尿病性足潰瘍などの慢性創傷は高齢者・寝たきり・糖尿病で多く、順調に治る創傷と難治化する創傷に分かれる。だが現場の評価は創の大きさ・見た目の主観に頼り、難治化が分かるのは数週間経って「治らなかった」後になりがち。創傷ケアは医学生が病棟・回診・在宅で必ず目にする当事者領域

🎯 仮説・新規性

縦断的な創傷画像(面積・組織組成=肉芽/スラフ/壊死/上皮化・辺縁・周囲皮膚)を時系列で読めば、(1)治癒軌跡が連続でなく少数の「型」に分かれることを発見でき、(2)難治化する型を見た目で分かるより早く予測でき、(3)どの所見が効いたか根拠を示せる、と仮説。新規性は単発の治る/治らない分類でなく治癒軌跡の表現型と早期分岐の解明に置く。

🤖 AI活用の必然性

創の色・面積・組織割合・辺縁・周囲皮膚のわずかな変化と時間推移の組合せは人手では追えず、撮影条件(照明・スケール・肌色)の補正も要る。縦断画像から軌跡の型と分岐を捉えるのは機械学習でしかできない。

💰 500万円の使途
  • ① 多施設の縦断的な創傷画像・経過・治癒アウトカムの整備、撮影標準化、倫理審査
  • ② 専門家による組織組成・治癒判定ラベル付与
  • 治癒軌跡の型分け・早期予測モデルの開発・計算資源
  • ④ 組織セグメント+根拠を示す説明UI試作
  • 外部施設での前向き検証・学会発表・プレプリント
📈 期待成果・社会実装(出口)

治癒軌跡の型↔難治化の早期予測の的中+根拠の妥当性=学会発表・論文。出口はまず創傷ケアの補助(専門医紹介・治療強化の早期判断、人の評価は残す)、将来は病棟・在宅・施設のスマホ撮影での経過モニタHiroは創傷を実習で学ぶ医学生=当事者

※ 正直な関門:撮影条件(照明・距離・スケール・肌色)の非標準化が巨大な交絡で、肌色による性能差も起きやすい。創傷データは小規模・不均衡で施設間差が大きく、外部検証で性能が落ちやすい(慢性創傷の12週治癒予測はAUC0.82–0.85程度の報告)。治癒は処置・栄養・血流・感染・除圧など多因子に左右され、観察データから因果は言えない。診断置換でなく補助=SaMDの整理が必要。学生応募可だが所属大学のe-Rad機関登録・承認と倫理審査が前提、第2回の正式日程・公募要領は確定次第確認。
完成イメージ(ダミーデータ)・元アイデア → spread-plans.md #32