分娩監視装置のCTG(胎児心拍陣痛図)は、お産の安全を守る最前線。だがその判読は熟練者でも観察者間一致が低く(agreementが3割という報告も)、見逃せば胎児低酸素・脳性麻痺に、過剰に読めば不要な緊急帝王切開につながる。日本語臨床で「どの波形が・収縮とどんな時間関係で・どれだけ胎児の危険を示すか」を大規模に解明し、判読を標準化した公開研究は乏しい。
胎児心拍と子宮収縮の時系列に時系列深層モデルを適用すれば、(1)遅発一過性徐脈・基線細変動の低下など危険な波形を高精度に検出でき、(2)収縮と心拍低下の時間関係(遅発/早発/変動)を解釈可能に分解でき、(3)胎児アシドーシスを予測できる、と仮説。波形だけでなく「収縮との時間関係+解釈可能性+日本語臨床」を束ねる設計は新規。
CTGは長時間・連続・多チャンネルで、危険サインは細変動の微減や収縮との数十秒の時間差に宿る。人の目では主観的で疲労に弱く、時系列深層モデル+説明性でしか、何が・収縮とどう連動して危険を示すかを客観化できない。
危険波形×アシドーシスのベンチマーク+判読標準化ツール=学会発表・論文。加えて医学生・研修医・助産師向けに「どの波形が・なぜ危険か」を可視化する教材。Hiroは産科実習でCTG判読を学ぶ医学生=当事者で、初学者が判断に迷う所を内側から設計できる。