高カリウム血症は致死性不整脈の主因なのに症状に乏しく、確認は採血に頼る。医学生は「テント状T波 → QRS幅拡大 → サインカーブ」と習うが、この目視所見は感度が低く、定量もできない。波形には人が読めていない電解質の情報が埋もれているのではないか——が問い。
ECGから血清K(さらにCa・Mg)を不確実性つきの連続値として回帰できる、と仮説する。Mayo 2019 や Kardio-Net(単誘導 MAE 約0.6 mEq/L)は「重症hyperKの二値スクリーニング」止まり。本研究は①作用閾値(6.0–6.5)近傍に較正を集中、②どの波形特徴がどのイオンを担うかを電気生理に接地して説明、③日本人CKD/透析コホートで較正、を萌芽的に狙う。
イオンの効果はT波・QT・QRS・P波へ非線形かつ交絡(虚血・薬剤・LVH)して現れ、人の目視やルールでは定量不能。表現学習でのみ「波形 → 生化学」の写像が引け、不確実性まで出力できる=AIでしか到達できない粒度。
透析・CKD・心不全・救急での非侵襲K監視。在宅/装着型ECGで採血の谷間を連続で埋め、危険域を先読みして受診・透析条件の調整へ繋ぐ。出口は研究用ツール → 医療機器(SaMD)の二段。Hiroは医学生=当事者で、循環器・腎の臨床文脈とデータ設計の両面で効く。