MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #8 · AI for Science/医療テーマ
#8

抗菌薬は「いつ・どこで効かなくなるか」——予測的アンチバイオグラムで経験的治療をAIで最適化する

🔬 amrcast.research / predictive-antibiogram
AmrCast — 予測的アンチバイオグラム
研究プロトタイプ ・ 微生物検査×処方データを解析(ダミーデータ)
解析 24.6万件
解析した培養・感受性
24.6万件
耐性上昇の予測
AUC.88
▲ 菌×薬×時期
対象 菌×薬ペア
180
経験的治療の外し
−22%
▲ シミュレーション
経験的治療を「いつ・どこで・どの耐性が立ち上がるか」で最適化
縦=主要菌種/横=抗菌薬/色=感受性率(S%・ダミー)/▼=3ヶ月先に耐性上昇を予測した菌×薬。
CEZCTRXCFPMPIPCMEPMLVFXGMVCM 大腸菌肺炎桿菌緑膿菌黄ブ菌腸球菌アシネト 78 86 95 90 99 72 86 70 80 92 84 98 80 88 86 90 88 74 82 88 66 80 100 82 98 70 72 84 60 78
感受性 高(効く) 低(効きにくい) データ無し 3ヶ月先に耐性上昇を予測
3ヶ月先に耐性上昇が予測される 菌×薬 上位(上昇幅)
時空間モデルが予測する感受性低下(pt=感性率の予測低下幅)/濃い=上昇が急。
1大腸菌 × LVFX(フルオロキノロン)+8pt
2肺炎桿菌 × CTRX(ESBL拡大)+6pt
3アシネトバクター × LVFX+6pt
4緑膿菌 × MEPM(カルバペネム)+5pt
5大腸菌 × CTRX(ESBL)+4pt
↑ 研究コード名「AmrCast」。微生物検査×処方データから菌×薬の感受性を時系列で学習し
「いつ・どこで耐性が立ち上がるか」を予測した予測的アンチバイオグラムの完成イメージ。
経験的抗菌薬選択は過去のアンチバイオグラム頼み。耐性は時空間で動くのに先読みできていない。微生物検査×処方データから予測的アンチバイオグラムを作り、経験的治療の「外し」を減らす——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:公衆衛生 × 感染症 × AMR
🔬 問い・学術的背景

経験的(エンピリック)抗菌薬選択は施設ごとのアンチバイオグラム(菌種×薬剤の感受性率表)に依存するが、これは過去の集計で「今・これから」の耐性を映さない。耐性は病棟・季節・抗菌薬使用量とともに時空間に動くのに、日本語で「いつ・どこで・どの耐性が立ち上がるか」を予測した公開研究は乏しい

🎯 仮説・新規性

培養・感受性・処方・患者背景の時系列に時空間モデル+系列予測を適用すれば、(1)ローカル耐性率を数ヶ月先まで予測でき、(2)経験的治療の外し(empiric mismatch)を減らせ、(3)抗菌薬使用量と耐性の選択圧を定量化できる、と仮説。静的な集計でなく「予測的アンチバイオグラム」を日本ローカルで作る設計は新規。

🤖 AI活用の必然性

耐性は施設・病棟・時期で非定常、多剤・多菌種・処方圧が絡む高次元の時空間問題で、単純な集計や単変量では先読みできない。時空間系列モデルでしか、菌×薬×時期の耐性上昇を先回りして捉えられない。

💰 500万円の使途
  • ① 協力施設の微生物検査・処方データ連携+フォーマット標準化・倫理審査
  • ② 感染症専門医による事例アノテーション
  • ③ GPU/API(時空間系列モデル)
  • ④ 予測的アンチバイオグラム・ダッシュボード試作
  • ⑤ 学会発表・プレプリント公開
📈 期待成果・社会実装(出口)

予測的アンチバイオグラム+経験的治療推奨のベンチマーク=学会発表・論文。加えて研修医向けに「今この病棟で外しにくい経験的抗菌薬」を提示する試作。Hiroは抗菌薬を学ぶ医学生=当事者で、初学者がどこで選択を誤るかを内側から設計できる。

※ 正直な関門:感受性データは施設依存でフォーマットがバラバラ、標準化(マスタ整備)が最大の関門。耐性予測は検査バイアス(誰を培養したかで分母が歪む)に弱い。「推奨→耐性が減る」介入の因果はRCT級の検証が要る。AST(抗菌薬適正使用支援)は既存研究があり、新規性は予測と日本ローカルに絞る(誇張しない)。臨床判断支援の薬事位置づけに注意。学生応募はe-Rad機関承認が前提、第2回日程は確定次第確認。
完成イメージ(ダミーデータ)・元データ=微生物検査×処方(みんこく非依存)/ 企画ログ → spread-plans.md #8