MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #4 · AI for Science/医療テーマ
#4

医療面接は何が「上手い」のか——模擬診療対話のマルチモーダルAIで臨床コミュニケーションを構造化する

🔬 anamne.research / interview-analysis
Anamne — 医療面接スキルの構造化
研究プロトタイプ ・ 模擬診療対話をマルチモーダル解析(ダミーデータ)
解析対話 1,240件
解析した模擬診療対話
1,240
専門家評価との一致
r=.89
▲ 人手採点を再現
抽出した対話行動因子
9因子
グローバル評価の予測
AUC.87
▲ 系列モデル
医療面接の対話タイムライン(1症例の解析例)
医師/患者の発話を話者分離し、医師の発話を行動タイプで色分け。共感の「タイミング」と漏斗型質問を可視化。
医師 患者 導入 開放質問 共感 閉鎖質問 要約確認 情報提供 共感 病歴の語り ⟂間⟂ 共感の的確なタイミング◎ 開放質問→自由な病歴 012 345 678分
開放質問 閉鎖質問/導入 共感・受容 要約・確認 情報提供
医師 41%
患者 59%
✓ 患者の発話比率が高く、開放質問の直後に長い語り=良好な情報収集パターン
面接の質(専門家グローバル評価)に効く行動因子 上位
SHAP寄与度:その行動が評価を押し上げる強さ(ダミー)
1共感表現の的確なタイミング.34
2開放→閉鎖の漏斗型質問.28
3要約・確認(teach-back).23
4発話を遮らない・沈黙の活用.19
5専門用語の平易な言い換え.16
↑ 研究コード名「Anamne」。模擬診療対話を話者分離・行動タグ・韻律で解析し、
「面接の質に効く行動」を定量化した完成イメージ(ダミーデータ)。
医療面接の「上手さ」は、いまもOSCEの主観採点に依存している。模擬診療対話をマルチモーダルAIで解析し、共感のタイミング・漏斗型質問・要約など「何が・どの瞬間に効くか」を定量化する——完成したらこう見える、の外観イメージ。みんこくのデータには依存しない、医学生=当事者性そのものを軸にした独立テーマ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:医学教育 × 臨床コミュニケーション科学
🔬 問い・学術的背景

医療面接(問診・ラポール形成・共感・意思決定の共有)は診断精度・患者満足・服薬アドヒアランスを左右する。だがその「上手さ」の評価は、いまもOSCEのルーブリックによる人手・主観採点に依存し、再現性が低く粒度も粗い。「何が・どの瞬間に効くのか」を大規模・定量的に構造化した日本語の公開研究は乏しい——が問い。

🎯 仮説・新規性

模擬患者との診療対話を、発話内容(NLP)+韻律・間(音声)+ターン構造のマルチモーダルで解析すれば、面接の質は「情報収集の網羅性/開放→閉鎖の漏斗型質問共感表現のタイミング/talk-time比・沈黙の活用/要約・確認(teach-back)」など少数の潜在因子に分解でき、専門家のグローバル評価を高精度に予測・説明できる、と仮説。日本語・医療面接の大規模マルチモーダル定量化は前例が乏しく新規。

🤖 AI活用の必然性

数百〜千の長尺対話 × 微小ダイナミクス(共感の一言、0.5秒の間)は、人手採点では規模・粒度ともに不能。発話埋め込み・話者分離・韻律抽出・系列モデルでターン単位の効き目を推定して初めて到達できる。LLM-as-judge と専門家評価の一致検証も組み合わせる。

💰 500万円の使途
  • ① 模擬患者(SP)を用いた診療対話の収録・文字起こし
  • ② 医学教育専門家による多面アノテーション(ゴールドラベル)
  • ③ GPU/API(音声・対話モデル)
  • ④ IRB・同意・データ管理(対話は要配慮)
  • ⑤ フィードバック可視化Web・プレプリント公開
📈 期待成果・社会実装(出口)

日本語・医療面接の定量評価ベンチマーク+「どの行動がグローバル評価を上げるか」の説明モデル=学会発表・論文。加えてOSCE対策・地域医療研修で使える客観フィードバックツール(自分の面接を可視化)。Hiroは医学生=OSCE/医療面接を実際に受ける当事者で、評価のリアルと使い所を熟知している。

※ 正直な関門:模擬対話は実診療と乖離しうる(生態学的妥当性)。共感・ラポールは文化依存で正解ラベルが揺れる。日本語の話者分離・韻律解析の精度、SP収録の同意とコスト。「良い面接→良い転帰」の因果主張には別途デザインが要る。学生応募可だが所属大学のe-Rad機関登録・承認が前提、第2回の正式日程・公募要領は確定次第確認。
完成イメージ(ダミーデータ)・テーマ=医療面接/臨床コミュニケーション(みんこく非依存)/ 企画ログ → spread-plans.md #4