MOCKUP · SPReAD 1000 企画(外観イメージ) #3 · AI for Science/医療テーマ
#3

国試知識は「いつ・どこから」忘れるか——医学記憶の忘却曲線と最適復習をAIで解明する

🔬 mnemo.research / medical-memory-decay
Mnemo — 医学記憶の忘却・最適復習マッピング
研究プロトタイプ ・ みんこくの復習ログを解析(ダミーデータ)
解析した復習 53万件
解析した復習イベント
53万件
忘却の速さの領域差
6.8
最適復習で保持率
+31pt
必要な復習回数
−38%
▲ 同じ保持率で効率化
医学知識の忘却曲線(最終学習からの保持率)
復習なし=急速に忘れる(赤)。AIが出す最適な間隔反復=復習のたびに保持が戻り、間隔を延ばしても高保持(緑)。
復習 復習 復習 復習 0 10 20 30日 100 50 0 最終学習からの経過日数 → 保持率(%)↑
復習なし(急速に忘れる) AI最適 間隔反復 忘れやすい領域(薬理など) 復習タイミング
忘れやすい領域 上位(推定した記憶の半減期)
バーが長いほど忘れやすい。数値・固有名は速く忘れ、概念理解は残る傾向。
1薬理:薬剤名・用量4.2日
2微生物:菌種−薬剤の対応5.1日
3生化学:代謝経路・酵素6.0日
4公衆衛生:統計・数値基準6.8日
5解剖:細かい走行・名称7.5日
↑ 研究コード名「Mnemo」。みんこくの復習ログ(国試)を使い、医学知識の
「忘却の速さ」と「最適な復習タイミング」をAIで実証マッピングした完成イメージ。
国試の膨大な知識は、覚えても「いつ・どの領域から」忘れるかが人それぞれ。みんこくの復習ログから医学記憶の忘却の構造をAIで解明し、一人ひとり・領域ごとに最適な復習タイミングを出す——完成したらこう見える、の外観イメージ。
上限 500万円(直接経費) 学生応募可(医学生=当事者) e-Rad 応募 第2回・2026年6月上旬予定 分野:医学教育 × 記憶科学
🔬 問い・学術的背景

医学教育で「分散学習・間隔反復が長期保持に効く」ことはEbbinghaus以来知られる。だが国家試験スケールで「どの領域を・どれだけの速さで忘れるか」という忘却構造を、個人差込みで実証マッピングした日本語の公開研究は乏しい。薬剤名・数値基準は速く忘れ、概念理解は残る——はずだが領域別に定量化されていない。

🎯 仮説・新規性

正誤と経過時間の大規模ログに 忘却関数(指数/べき乗)+生存時間解析+知識追跡(DKT) を適用すれば、「個人×領域×概念」の忘却率(記憶の半減期)を推定でき、保持率を最大化する個別最適な復習スケジュールが導ける、と仮説。間隔反復の有効性自体は確立済みで、新規性は「日本語・国試規模での領域別忘却率の実証マップ」と「知識追跡を統合した個別最適化」に絞る。

🤖 AI活用の必然性

復習ログは疎で不規則(人により復習タイミングがバラバラ)。疎な系列から「個人×領域×時間」の三次元の保持率を推定するには、ベイズ的忘却モデルや系列深層モデルが必須=人手集計では個別の忘却曲線は描けない。AIでしか到達できない粒度。

💰 500万円の使途
  • ① GPU計算・クラウドAPI(モデル学習)
  • ② 復習ログ基盤の整備と匿名化
  • ③ 領域・概念タグの専門家アノテーション
  • ④ 倫理審査(IRB)・データ管理
  • ⑤ 結果公開(プレプリント・可視化Web)
📈 期待成果・社会実装(出口)

医学知識の忘却構造マップ=学会発表・論文。加えてみんこくの復習エンジン(間隔反復スケジューラ)へ即実装し、国試直前期の学習効率を実証的に最適化。将来は薬剤師・看護等の他資格、他大学カリキュラムへ横展開。Hiroは医学生=当事者かつ復習ログ資産を持つ

※ 正直な関門:復習ログは観測が不規則で忘却率の推定にバイアス(よく復習する人/領域に偏る)。「忘れた」と「そもそも未学習」の区別が難しい。「復習が保持を上げた」という因果の主張にはA/Bや自然実験の設計が要る。間隔反復の有効性自体は既知(誇張しない)。学生応募可だが所属大学のe-Rad機関登録・承認が前提、第2回日程は確定次第の確認が必要。
完成イメージ(ダミーデータ)・元データ資産=みんこく(国試・復習ログ)/ 企画ログ → spread-plans.md #3